【伝統行事】市原ハモハ踊り・鉄扇(京都市無形文化財)が行われました

8月16日(日) 午後8時から市原野会館グランドで「市原ハモハ踊り・鉄扇」(京都市無形文化財)が市原ハモハ踊り・鉄扇保存会の皆さんを中心に行われました。

「ハモハ踊り」は、初盆を迎えた亡き人を意味する「新精霊(あらじょらい)」を供養するための踊りです。毎年8月16日の夜、五山の送り火の時間に合わせて行われています。

「ハモハ踊り」に先立って午後7時から初盆を迎えた家の遺族や関係者により「百万遍数珠繰り」が静林寺(初盆を迎えた家のうち最年長の新精霊を出した家の檀家寺)で行われました。

そしてご遺族は、新精霊の戒名を書いた水塔婆を腰帯の後ろに挿し、静林寺から市原野会館グランドに場所を移動し、午後8時から市原ハモハ踊り・鉄扇保存会の皆さんと一緒に「ハモハ踊り」に参加します。
最初のご導師のお経が終わると、打ち鳴らす太鼓と鉦(かね)のリズムに合わせゆっくりとした動作で「ホーノオ、ハァハーハー、ハモハーノアミダー、ホー」と唱えながら団扇を振り上げて「ハモハ踊り」が始まりました。「ハモハ」は「南無阿弥陀仏(ナムアミダブツ)」が訛ったものと言われています。

「ハモハ踊り」の後、楽器を使わず口説き調の音頭で踊る「鉄扇」が続きます。「鉄扇」は市原で昭和初期まで踊られていた盆踊りで、しばらく途絶えていましたが、昭和56年に保存会の手によって復活し、今へと受け継がれています。

《歴史と背景》

かつて明治時代の中頃までは、その年に初盆を迎えた家々が中心となり、集落の北側にある向山で「い」の字の送り火が点火され、その後に「ハモハ踊り」が行われていました。
現在では送り火自体はなくなりましたが、先祖を敬い、故人を偲び、地域の人々が心を寄せ合うという、お盆の行事に込められた精神は、大切に受け継がれています。

昔の人々が大切にしてきた「先祖を敬う心」と「地域のつながり」。それは、時代を超えて私たちの地域に息づく大切な文化です。地域の伝統を次の世代へ伝えていくことは、地域の歴史を未来につないでいくことでもあります。

静林寺から北の向山(むかいやま)を望む

京都新聞
8/19(水)朝刊に当日取材された記事が掲載されました。

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